ドラゴンファンタジー

あの日、俺たちは楽園を追放されし魂の封じられし塔で聖剣に選ばれし勇士ヒューゲントリッヒ、パノンの再来・道化師リターニャ、祈り子の奇跡シュワンティヌスと共に鬼謀の梟雄ゲルニック将軍と戦った。

 

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俺の名はシーフー・ド・ヴェルセリア、モンストラムを導きし者ビーストテイマーと呼ばれている。

 

少し手を伸ばせば命を奪える距離まで攻め込まれても動かないゲルニック将軍、動かぬのならばこちらからとヒューゲントリッヒとリターニャが攻める。待て、おかしい、何かおかしいぞ、あんなにも無防備にただ立っている訳がない。待つんだと声を発する前に2人の動きが止まった。なんだ?どうしたんだ?ゲルニックは動かない、攻めた2人も動かなくなった、何が起きた?2人に声をかけるも返事は来ない。背筋を嫌な汗が伝う。恐る恐る2人に近づき肩を掴みこちらを振り向かせてみると2人は眠っていた。この状況で寝る奴がいるかァー!!いやいない、明らかに敵の攻撃を受けている!!急いで2人を起こして距離を取った。私とシュワンティヌスには効かなかったようだが何かルールがあるのか、俺はゲルニックに向かって足を踏み出した。足元は闇だった。

うわああああ!ズズズと肉体と精神を引き込もうとする闇におどろき戸惑った俺は思わず距離を取った、そして衝撃に吹き飛ばされた。

近づく事も引き下がる事も許されない、将軍とはいえ文官ならば力押しでどうにかできるだろうと踏んだ俺たちを嘲笑うかのような立ち回りだ。気が付くとヒューゲントリッヒとリターニャがてっこうまじんと戦っている。その奥にはおぞましい波動を身に纏ったゲルニック将軍。ズタボロのシュワンティヌスの作戦で付かず離れず戦う事になったが、近づけばまたあの闇が、泥が俺を引きずりこもうとしてくる。どうしたものかと前衛を見るとてっこうまじんにガードされ思うようにゲルニックに近づけず痺れを切らしたヒューゲントリッヒが力押しでガードを崩し、リターニャが切り込んでいた。

そして俺は見た、ゲルニックの眼がぐるん!と渦を巻きシュワンティヌスの肩を貫いた。

そしてまたもや2人が眠りに落ちた。闇に引きずり込まれながら2人を起こして伝える。奴の眼だ!眼を見るんじゃあない!!

直後突風のような衝撃に吹き飛ばされた。

思うように近づけない、もう少し距離を取った方がいいのか、一歩下がるとシュワンティヌスが言う「退いたら死ぬで」え?「ああ、君は知らんのやったね、ごめんな」俺は耳を疑った。君はと言ったのか?なんだ急に、何を言っている?俺以外は知っていたとでも言うのか?ヒューゲントリッヒもリターニャも?

攻略サイトとかツイッターに書いてあるやんw」...なん...だと......?何を言っているんだ、聞きなれない言葉を耳が受け入れない。それに、あの2人は敵の攻撃を受けている!実際に!「眠りガード忘れてた><」とリターニャが舌を出して頭をコツンと叩いて悪びれる。

そのまま狂おしき棍捌きでゲルニック将軍を再度封印した。恐ろしい相手だった、急ぎ帝国に戻り皇帝に報告せねば。

 

シュワンティヌス

「おつかれーw」

ヒューゲントリッヒ

「封印ばっかり考えてたよ」

リターニャ

「ねw

じゃあ解散しようか、なんかアレだしw」

シュワンティヌス

「あのな、俺シュワンツやから、あとヒューゲントリッヒとかリターニャとか何なん?w」

ヒューゲントリッヒ

「お前キメェんだよ」

シーフー・ド・ヴェルセリア

「あっ...あっ...」

 

 


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