デッドライジング2初めて物語第二回

ドゥッドゥードゥードゥドゥ

ドゥードゥドゥドゥーッ

昔好きだったバンドの歌を口ずさみながら薬局へ行くと、3人組の強盗がありったけの薬品を奪い、レジの女性に現金を要求していた。

この状況で強盗とは、やれやれだぜ。

俺は持っていたバールのようなもので強盗達の頭をエイッてやった。

彼らが動かなくなったのを確認してから薬局の女性を助けた。フォロミー。

ゾンブレックスの代金を支払い忘れたがこれくらいはいいだろう。

困った時はお互い様って言うしな。

 

セーフハウスに戻りケイティーにゾンブレックスを投与していると若い女性が入ってきた。

さっきテレビに映っていたな、確か「ゾンビにも人権を!」なんて物好きな運動をしている団体CUREのメンバーだ。

とは言えこの状況ではケイティーを守ってくれる存在かもしれない。

情報交換をしつつテレビを流し見ていると、画面に1人の男の姿が映し出された。

防犯カメラの映像のようだが、この男の着ているライダースーツは俺のスーツにソックリだ、ヘルメットで顔が確認できないし、なにより後ろ姿だ、この情報だけじゃあ誰がどう見たって俺に見えるだろう。

フォーチュンシティのヒーロー、チャック・グリーンそっくりのその男は扉に何かをセットしてその場を走り去った。

 

 

 

そしてさっきの大爆発、アウトブレイクが起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

マジで?

 

 

 

 

ただ今入った情報によりますと、

今回の爆破事件の犯人は、俺でしたー!!

 

俺じゃねー!

俺だよね。

俺じゃねーんだよ!

でも俺なんだよ。

やべーよなんだよこれ!

違うんです神様アレは俺だけど俺じゃないんですお父さんに誓ってガチですファック!

とんでもない事になっちまった。

ママに何て言やいいんだ。

 ケイティーごめんね。

パパはとんでもなく悪いおじさんになっちゃったよ。

 

しばらく放心していたが、もういい。

ケイティーさえいればいい。

ヒーローはくじけていられないのだ。

無事救助されたら俺の右腕とケイティーの右腕に同じタトゥーを入れよう。

 

外の様子は地獄だったが、ゾンブレックスが必要なので外に出なくちゃあいけない。

薬局にはもうなかったし、ショッピングモールをくまなく探してみよう。

 

ゾンビの頭を吹っ飛ばしながらピザをつまんでいたらアウトブレイクで旦那に置き去りにされたおばさんがいたので助けた。

フォロミー。

 

しばらく歩いているとアウトブレイクで妻を置き去りにして逃げたおじさんを見つけた。

フォロミー。ハリー。

 

屋外にはショットガンでゾンビと戦っているおじさんがいた、ある女性を探しているらしい、見つかるといいな。

フォロミー。

 

しばらく進むとピストルでゾンビと戦っている女性がいたのでフォロミー。

 

4人も引き連れての行動は無理だ。

銃を持っている2人は大丈夫だろう。

手ぶらだった夫婦にもハンガーとナイフを渡した、まあ、大丈夫だろう。

全員セーフハウスに連れて行こう。

おじさんのショットガンが今度こそ俺を吹き飛ばす前に。