メゾンドおじさん
先日、数年ぶりにハンバーガー屋さんに行きました。
たしかロッテリアだったと思うんですがマクドナルドかもしれないしドムドムバーガーかもしれません。
そんな事よりレジのおじいちゃんの左手がギブスと包帯で固定されてるのが気になりました。
シェイクのタピオカに混じっておじいちゃんの指が入っていたらいやだなぁと思いながら飲みましたが、タピオカって味しないんですね。
シーフードです。
今回は「これって俺だけかな?」って思った身の回りの話です。
俺だけかな?と思うんですけど、マンションやアパートに住んでるとゴミ出しの時にたまに同じタイミングでゴミ出しに出てきた違う部屋の住人とすれ違うんですよ。
何度も顔を合わせてるうちに「あーこの人ね」なんて見慣れてきて会釈なんかしてたら「ざいまーす」な関係になったんです。
「ざいまーす」から始まって日増しに会話が、というか話しかけられる事が増えてきたんですよ。
「あんちゃん、何階に住んでるの?」
「あんちゃん、でかいねぇ」
「あんちゃん、格闘技かなんかやってた?」
「あんちゃん、こっちの生まれ?」
「あんちゃん、何階の何号室に住んでるの?
オイラは2階の奥だよ」
たけしかよって思ったんですが長引きそうだから伝えたくないこの思い。
そんなたけしさん、休みの日に遊ぶ友人がいなくて暇だという事で「たまに遊ぼうね」と私を誘ってきました。
できれば聞き間違いであって欲しかったので聞き直すと、たけしさんはハニカミながら「たまに遊ぼうね」と言っていました。
グイグイ来くるなぁ。
たけしさんとは別にサングラスかけててたまに顔面から血を流してるおじさんもいるのですが、最近そのおじさんも話しかけてくるようになりました。
「突然こんな事言うのは失礼かもしれませんが、格闘技かなにかされてましたか?」
謎の格闘技推し。
私「卓球とバレーボールです」
おじさん「その体格でwww卓ww球wwwww」
こんな感じで笑われる事はたまにあるのですっかり慣れっこの私は立っていました。
笑い終わるとおじさんは本題を切り出してきました。
「格闘技に興味ありませんか?」
「実は私、空手の道場をやってるんです。
あ、この怪我は受け損ねてしまった時にできてしまったんです、タハハ」
「いや、実際は寸止めなんですよ?
でも私が下手でこうなってしまうんですよ」
「で、ですね、成人の部の人数が少ないので、もしよろしければと思いまして」
「健全な肉体と精神に興味ありますか?」
さっき俺が卓球やってたって言ったら笑ってた奴が健全とか言うんじゃねーよと思いましたが長引きそうだから伝えたくないこの思い。
格闘技とか怖いのですみません。とお断りしました。
「そうですか、わかりました。
突然すみませんでした」
「またお願いしますね」