シーフードの魔界大冒険 第10話
※バージョン5のネタバレしてます!
これまでのおはなし
孤児院のある月明かりの谷で魔障が噴き出したらしい。
急いで向かわなくちゃ!!
孤児院が魔障で見えない。
これはもう...
俺たちが着いたのとほぼ同時に魔王ヴァレリアが魔障に包まれた孤児院に飛び込んでいった。
止められなかった。
様子を見るしかない。
あんなとこに飛び込めないよ。
少しすると魔王は子供を抱えて戻ってきた。
お花屋さんの!!
大丈夫なの!?助かるの!?
俺たちの横を凄い速さで通り抜けたのはヤイルだった。
なんでもう終わったみたいな言い方してんだよ!
子供たちが中で助けを呼んでるかもしれないんだよ!
ひゅげちゃん!!
何言ってんの!?
うおおお!良かった!
回復薬あるんだ!
えらいぞヤイルマジありがてー!!
え?
また戻るつもり?
あの中に戻るの?
魔王でもやばいよ?たぶん。
いやいや、チョビまでそんな事言うの?
え?マジで?
あっ!
これは....
えええええええ!!
なんだよこいつ!
俺たちがそんな事するかよ!
おう!
ほう?
そう言う事なのね。
もういいよ。
聞かなくてもわかってるんでしょ?
魔王の弱点だもんね。
もうわかったよ。
今、俺たちって言わなかった?
ユシュカは出てこなくていいよ。
俺たちだけでやるからいい。
うるせーよ。
死闘だった。
ユシュカはいらないって言ったけどユシュカがいなかったら危なかった。
とどめは刺さなかった。
それをするのは俺たちじゃない。
魔王とヤイルが何か話してたけど聞き取れなかった。
聞くつもりもなかったけど。
少ししてヤイルの狂ったような笑い声が聞こえた。
そして、夜が明けた。
持ってるよ。
そう言うと魔王ヴァレリアは去っていった。
魔王の夜が明ける日はくるのかな...
俺たちが来たからこんな事になっちゃったのかな...。
なんもよくねーだろ!
何がいいんだよ!!
おい!無視してんじゃねーよ!
なんか言えよ!
何が大魔王だよ!クソくらえだよ!
お花と手紙、ありがとうね。